■2017-04-01-Saturday スゴイ!
男子フィギュアスケートの
世界選手権大会で、羽生結弦(22)がフリーで自身が持つ世界歴代最高得点の223.20点をマークして、SP(ショートプログラム)の5位から大逆転で優勝した。
演技に入る前の顔つきからして、鬼気迫る気迫を感じたが、この精神力はスゴイ!としか言いようがない。
この年齢で、この精神力は素晴らしい。
精神力の鍛錬というものは、どん底の苦しみから立ち上がるしか作り出せないのだと感じた。彼も、この精神力を獲得するには、相当な地獄も味わっているのではなかろうか。
楽をしていては、鍛えることが出来ないのだと思う。
先の雪崩事故で7人の学生と1人の教師が亡くなる不幸な事故が起こったが、あの事故の検証では、メディアが一様に「事後」に「安全の確保」云々と言っているのが気になった。
勿論、訓練であるのだから、「安全性の確保」は重要な要件であろうが、「絶対安全の確保」とはまた別であろう。
この世の中に「絶対の安全」などありはしない。
家の中に居たって、隣家の火災に巻き込まれたり、竜巻で屋根が飛ばされるかもしれない。自動車が飛び込んで来るかもしれないし、飛行機が落ちてくるかもしれない。
冬登山の訓練なんだから、多少の危険性は付き物であろう。
ただし、教師と生徒と云う上下の関係性から、教師の言うことには従わなければならない状況であるのだから、上に立つ者の判断には重大な責任が伴うことは当然である。
今回の事故は、その上に立つ者の判断が甘かったと云うことである。
人間は誰しも超能力者ではないのだから「予言」は出来ないが「予測」は出来る。各種のデータや情報から、ある程度の将来を予測することは可能だ。しかし、それとて決して完璧ではない。
起こってしまった事故について、事後にあれこれ言うことは誰にでも出来ることだが、事前に予測して最悪の結果を回避するにはある種の才能が必要だ。
平和ボケして、その種の神経を尖らせていない日本人全般に言えることだが、日常の危険性についての考え方が甘い傾向にあることは否めないであろう。
今回も、雪崩の危険性を甘くみた結果に起こった事故であろう。
亡くなった若い人達や遺族には、気の毒なことだが、同じ様な事故が起こらない様に原因を究明することが重要だ。
しかし、今回の報道を見ていたら、それこそ悪い意味での「忖度」が生じるのではないだろうか?
恐らく今後、責任を追及されるのは敵わんと、この種の行事が減っていくであろうなぁ。
しかし、鍛錬と云うものは、楽をしていては意味がない。
己の限界を知ることも必要なのだ。
羽生結弦のように世界一を目指すわけではないから、生命までも懸ける必要はないが、訓練なら、ある程度の肉体的、精神的な苦しみも必要であろう。それを乗り越えてこその訓練であると思う。
今後、この種の訓練のリーダーには、他人の生命を預かっていると云う自覚を十分に持って担当してもらいたい。
■2017-04-02-Sunday 日曜日
2日は父の月命日
お坊さんが毎月我が家にお参りに来てくれるが、我が家は禅宗の曹洞宗なのでお供えのおりく膳を作らなければならない。
我が家の朝食は洋食なので、これが結構面倒なのだ。と云っても私が作るわけではないが・・・。
お参りが済んでから、写真アルバムの製作である。先月の連休に家族で行った飛騨高山、伊勢神宮などの写真を一冊のアルバムにするのである。
これは私の仕事なのだ。
現地でのパンフレット、資料、チケット、絵葉書、チラシ等と、自分が撮った写真を上手く貼り付けて一冊のアルバムに仕上げるのだが、これがかなり手間と時間が掛かるのである。
何よりも、まだ記憶が無くならない内に作らないと、時間が経ってからでは順番が分からなくなってしまう危険性がある。
これまでにも、夫婦旅行に行く度に製作をしてきたのである。
リビングの床に、順番に貼るモノを並べて、資料などはアルバムの大きさに合わせて、裁断機やハサミでカットする。
もう、慣れたもので、現地での資料収集も必ず夫婦2枚(個)ずつ持って帰るのである。
何故なら、1枚だけだと、裏表が印刷された資料ならば、片面しか使えないからだ。2枚あれば、両面の良いところを切り貼りできるのである。
もうここ30年くらいはこの作業をやっているから、手慣れたもんなのである。それでも、5日間の旅行だと、貼るモノも膨大な量になるから、仕分けに時間が掛かる。何だかんだで3時間ほども要して完成させたのであった。
夜の21時から「開運!なんでも鑑定団極上お宝サロン」が始まる。私が出演した3月23日までは、毎週木曜日の21時からの放送であったのだが、その放送を最後に、この4月からは日曜日に移動になったのだ。
前半はこれまでと同じ様な「万華鏡コレクター」の紹介であったが、後半は「骨董市」での、購入の場面が流れたが・・・。
2人の出演者が3万円ずつ持って、購入を競い合うと云う内容であったが、何だか尻切れとんぼの結果に終わったなぁ〜。
説明が無かったが、今後はこんな感じになるのだろうか?
■2017-04-03-Monday NHK
NHK総合テレビから
取材したいとの申し出があり、今日3回目の打ち合わせを行った。
番組名は「ほっとニュース北海道」と云う番組で、月〜金曜日の毎日18:10〜19:00まで全道版で放送している。全国版7時のニュースの直前の番組である。
出演予定日は4月11日(火)の18:30頃で、生中継をするのだと云う。放送時間は約4分間と云うことであるが・・・。
ウ〜ン、微妙〜。
収録なら失敗しても撮り直しが出来るし、編集も出来るのだが、生中継では失敗は許されないし、マジックにはカメラの撮影の角度の問題もあるから、事前にカメラマンとの入念な打ち合わせが必要なのである。
今回の取材のメインテーマは4月29日に今年のオープン日を迎える「マジック・ミュージアム」の紹介である。
だが、マジック・ミュージアムとして展示品のモノだけを映していっても映像上は面白くない。マジックなんだから不思議な現象も見せて欲しいと云うのがディレクターからの注文なのである。
ミュージアムの紹介に加えて、マジック実演を入れての4分間と云うのは短すぎるのである。
この4分間の生中継に必要とされるマジックは、1〜5秒くらいで終わる瞬間芸的なモノが求められるが、ほとんどのマジックが、事前の前説や中間の話芸が重要なポイントを占めているのだ。
言葉をほとんど使わずに、瞬間的に終わるマジックと云うのは、ごくごく限られてきてしまう。
NHKのディレクターが今日、選んだマジックの演目は、3月23日に私が出演した「開運!なんでも鑑定団極上お宝サロン」で演じたマジックとほとんどが同じ演目になってしまったのである。
「これは、前回、別のテレビ局で演じたモノだから・・・」と云っているのだが・・・。
まだ、これから本番までに数度の打ち合わせを行う予定であるから、私としては極力被らないようにしたいのだが・・・。
そうでないと、坂本はアレしか出来ないと思われてしまいそうで悔しいからなぁ〜。
でも、マジックで生中継と云うのは、正直怖いなぁ〜。
■2017-04-04-Tuesday キナ臭い
ロシアのサンクトペテルブルクで
3日に地下鉄爆破があった。どうやらテロらしい、死者が十数名も出ていると云う。
サンクトペテルブルクはロシア第二の都市で、プーチン大統領の出身地でもある。今回の爆破テロは、そのプーチン大統領がサンクトペテルブルクに滞在中を狙って実行した可能性があると云う。
60歳過ぎたら、世界中の美術館や博物館をジックリと見て回りたいなぁと思っていた。
サンクトペテルブルクには、エルミタージュ美術館があるので、是非、行きたい場所でもあったのだが・・・。
でももう、世界中で安全な場所なんてないのかもしれないなぁ〜。
命がけで美術館巡りって云うのも落ち着ついて見られないしなぁ〜。
世界がこんなにきな臭い状況なのに、日本の国会では森友学園の問題をまだやっている。
隣の韓国でも、朴大統領が罷免されたことで、来月初旬には大統領選挙が実施されるが、北朝鮮寄りの大統領候補者が優勢な情勢なのだと云う。
日本も韓国もオメデタイ国民が多いようだなぁ〜。
6・7日にはアメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席による首脳会談が開催される。
議題のひとつには、朝鮮半島問題があるであろう。
今回、ロシアがテロにあったことで、ロシアとしては中東にも朝鮮半島にも監視の目を光らせなければならなくなった。
日本や韓国が、こんな体たらくな状態では、北朝鮮がどんな動きをするかは分からない。もしも中国が認めたら、アメリカは北朝鮮を先制攻撃するかもしれない。
そうなったら、日本に向けてミサイルが飛んで来るのは必至であろう。
何発撃ってくるかは分からないが、10数発同時に発射されたら、全部を迎撃することは不可能であろう。
こんな状況なのに、防衛大臣は稲田朋美なのである。
悪い冗談の様な状況が重なり過ぎだろう。
キナ臭いどころか、かなりヤバい状況だと思うがなぁ〜。
■2017-04-05-Wednesday 北朝鮮
5日朝に北朝鮮が
日本海に向けてミサイルを発射した。
案の定というか、ほぼ予測されていた事態と云うか・・・。
明日、6日と7日に米中首脳会議が開催されるが、それに向けての挑発のミサイル発射であろうことは明白だ。
金正恩の頭の中は、まだガキである。
アメリカのトランプ大統領の頭の中もかなりガキッぽい。
ガキとガキが「お前のカーちゃん出べそ〜」程度の言い合いをしているレベルであったとしても、ガキってのは突然に激高するから怖い。
それこそ意地の張り合いになったら、損得考えないから、何をしでかすか分からない。
二人とも核のボタンを押す権限を持っているのが、その辺に居る張り子の虎のガキとは違う。
ましてや、ミサイルで一番狙われているのが、日本と韓国である。
特に米軍基地のある場所が怖い。
アメリカのトランプ大統領の考えそうなことは「アメリカ本土までは、まだミサイルは到達させることは出来まい。ミサイル技術力がまだ低い内に先制攻撃でミサイル基地に空爆をやってしまおう」とか「金正恩の暗殺をやってしまおう」と考えることだ。
一方の金正恩が考えることは「このままでは、暗殺されてしまうかもしれないから、それなら大勢を道連れにして死んでやる」とばかりに、アメリカに攻撃される前にミサイルを撃ちまくることだ。
両者ともに一般常識では測れない頭の中身であるから・・・。
いまや、一触即発の綱渡り状態の事態であると思う。
杞憂に終わってくれれば良いのだが・・・。
かなりヤバいぞ!
■2017-04-06-Thursday 春だねぇ〜
帯広は急に気温が上がって
5日は19.2℃にもなった。天気予報では6日は20℃を超えると云う。
庭の日陰の雪の塊も、かなり小さくなってきたから、この2〜3日の温かさで融けてしまうだろう。
5日の夜には、ゴルフの会の総会があったので出席してきた。
私は例年、ゴルフは連休明けからと決めているから、まだ打ちっ放しの練習場にも行っていないが、そろそろストレッチくらいはやっておかないと・・・。
一度、筋肉痛を起こしておいて、それが完治してから始めるのだ。
もうすっかり気分は春である!
温かくなると変わった人も出現してくる。
昨日は、アポなしで2件の変わった人が来社してきた。
アポなしでいきなり訪ねられるのは困りものである。暇な仕事とは言いながらも、こちらにもスケジュールってもんがあるのだ。無碍にするわけにもいかないから困るのである。
マジック・ミュージアムを29日にオープンさせるにあたって、ポスター、パンフレットやチケットなどの製作もしなければならないし、11日にはNHK総合の生中継も入るから、それにも対応しなければならない。
相変わらず、毎日の様にマジック用品の寄贈品が届くので、分類・整理も追いつかない。
会社の私の机の上は、雑然としたままである。そろそろ綺麗にしないと崩れてくるであろう。
かといって、他人には片づけさせるわけにはいかないのだ。
アポなしでの来社はご免こうむりたい。
■2017-04-07-Friday シリア攻撃
アメリカのトランプ大統領が
中国の習近平国家主席と会談中にシリアに向けてミサイル59発を撃ち込んだと云うニュース。
いやはや・・・。
こりゃ〜まずいことになってきたぞ。
おそらく、北朝鮮に対しての「いつでも同じように爆撃するぞ」と云う脅しのつもりと中国に対する牽制のつもりなんだろうけどなぁ〜。
随分と危ない橋を渡るんだなぁ〜。
シリアを巡っては、以前に化学兵器使用の疑いがあったときに、オバマ前大統領が口で非難しただけで、攻撃はしなかった。
トランプ大統領は、ロシアのプーチン大統領と仲良くしようとしているようだったから、シリアのアサド大統領は、化学兵器を使用しても、アメリカは何もしてこないと高を括ったんだろうなぁ〜。
トランプ大統領も、これをこのまま見過ごせば、アサド大統領が図に乗ると思ったんだろうなぁ〜。
「俺はオバマとは違う」と云うことを見せたかったのかなぁ〜。
皆が、皆、薄氷の上を歩く様な、一歩踏み外したら、冷たい湖に落ちるギリギリのところを歩いているようだ。
本当に一歩間違ったら、第三次世界大戦に突入するかもしれないのに・・・。
この攻撃でプーチンとトランプの仲はどうなるんだろう?
日本人と違って、なぁなぁの関係にはしないんだなぁ〜。
ますます世界情勢が混沌としてきた。
私は北朝鮮の反応が心配である。
■2017-04-08-Saturday 世界情勢は
アメリカによるシリア爆撃から、
一夜明けて、アメリカのパームビーチで、トランプ大統領と中国の習近平国家主席の2日目の会談が開かれたが・・・。
この爆撃は、中国との会談に何等かの影響を与えたんだろうか?
北朝鮮に対して、中国が協力姿勢を見せなければ、独自の計画を立てる用意があると言ったというが・・・。
これは、誰が考えても「北朝鮮が、このまま核ミサイル開発を続けたら、シリアと同じ様に爆撃するぞ!」と言っているに等しいだろう。
それに対して、金正恩がどう対応するのか?
スウェーデンの首都ストックホルムでは7日にトラックが暴走して死者が出たというニュースである。どうも、これもテロらしいと云う。
いったい世界はどうなっていくんだろう?
イスラム国もかなり追い詰められているようだから、この混沌に乗じて、テロを多数仕掛けてくるんじゃぁないだろうか?
しばらく海外には行けそうにないなぁ〜。
日本人は国連に期待する人が多いようだが、国連なんて、何の役にも立ちゃぁしない。
ロシアのプーチン大統領が、今回のアメリカによるシリア爆撃に対して「明らかな国際法違反であり、侵略行為だ」と非難したが、どの口で言っているのやら・・・。
どうせ、国連は非常任理事国の拒否権で何も決められないし、実行も出来ない。
外交ってのは、人のいい日本人には向いていないのかもなぁ〜。
いよいよきな臭くなってきたぞ。嫌だなぁ〜。
■2017-04-09-Sunday ミュージアム
今年は4月29日にオープンする
マジック・ミュージアムであるが・・・。
去年の9月30日に一旦閉館して、再整備をやってきたが、送られてくる寄贈品が多過ぎて、全然整理が行き届かないままである。
しかし、すでに4月29日にオープンさせると公言してしまった以上は、開館せざるを得ない。
去年の閉館後の11月9日に、砂川市の方から、寄贈されたイリュージョン道具(大掛かりなマジック道具)の展示スペースが足りないので、とりあえず、組み立てて1階の空きスペースに置いてあったのだが、シャッターを下ろしたままでは、何ともモッタイナイ。
だが、寄贈されたイリュージョン道具をそのまま展示しても単なる箱にしか見えないから、いかにもマジックを演じている様に見せたいと考えたのだ。
そこで、女性の頭、腕、足などのマネキン人形の部品を購入してきた。
これらを使って、人体切断、ジグザグなどを、さも演技中のような演出にして展示しようと考えたのである。
更に、3階に飾ってあった人体浮遊のマネキンを下ろしてきた。
これで3つの道具が生きてきた。
しかし、通路を通り抜ける人達が、皆、口々に「何これ!気持ち悪い〜」と声に出して歩いて行く。
どうやら、おばけ屋敷みたいな感じに見えるようだ。
このままでは、パッと見、マジックの展示には見えないらしい。
そこで、更に、女性マジシャンの恰好をしたマネキン人形を下してきた。
これによって少しは、マジックらしくなった。
通過する人をギョッとさせるのも、よい宣伝になるかもしれない。
■2017-04-10-Monday 自己嫌悪
阿保〜!
アホだなぁ〜、土曜日に本屋に行って3冊の本を買ったのだが・・・。
土曜、日曜の2日間で3冊全部を読んで、どれもが初めて読む本だと思っていた。
月曜日にマジック・ミュージアムの図書コーナーに展示しに行ったら・・・。
その内の1冊「世界不思議事件プロファイリング(超常現象・都市伝説・歴史ミステリーの謎と真相)(ジーウォーク刊)648円」と云う本が既に購入済みだったのだ。
頭の悪さに、ガックリきた。
どうも最近、同じ本をまだ持っていないと思って、重複して購入してしまうことが多くなってきたのだ。
マジック関係書籍は「不思議」と云うテーマで括っていて、約1万5千冊も所有しているから、さすがに全部を憶えてはいられない、「こういう事もあるさ」と自分で自分を慰めていたのだが・・・。
マジック関係本は、複数の寄贈者からの寄贈を受けているので、2冊以上重複して所有しているモノもかなりある。
それらを6階の書棚に保管してあり、将来、ミュージアムが一段落着いてから販売しようと考えている。
その書棚に、この「世界不思議事件プロファイリング」を持って行ったら、なんと、そこにもう1冊置いてあるではないか。
この本は2016年11月28日の出版であるから、去年の暮れ頃に購入したと思われるのだが、まった読んだ記憶がないのである。
似た様な本をたくさん持っているから、混同していたのかもしれないが・・・。
それにしても、この4ヶ月間に同じ本を3冊も購入したことになる。
まだ、価格が安いから良いものの・・・。
でも、かなりショックである。
認知症なんだろうか?
嫌だなぁ〜。
■2017-04-11-Tuesday NHK生中継
月曜〜金曜の18:10〜19:00まで
放送されているNHKの「ほっとニュース北海道」と云う番組内の「ほっと中継」と云うコーナーの取材が11日(火)にあった。
今月29日にオープンさせる「マジック・ミュージアム」の取材である。
生中継の時間は、およそ4分間という短さである。
この短い時間の中で、ミュージアムの展示品、マジックの実演を織り込まなくてはならない。
実は、マジックの生中継と云うのは、マジシャンにとってはかなり怖いものなのである。
収録撮影であれば、失敗しても撮り直しがきくが、生中継だと、そのままお茶の間に流れてしまう。
同じ生中継での失敗でも、演技中に上手く誤魔化して、失敗を途中で取り戻せるような長い演目ならば良いのだが、全体で4分間の放送時間しかないのでは、瞬間芸的な現象が鮮やかな超短の演目が要求されるから、万が一失敗してしまったら、その失敗を取り戻す演技時間そのものが無いのである。
その分、生中継と云うのは緊張感が高まる。
放送時間は18:37分頃から4分間程度と云うことなのであるが、15:30にはスタッフがミュージアムに来場して、機材のセッティングを始める。
スタッフはプロデューサー、ディレクター、アナウンサー、リポーター、カメラマン、音声、照明、ADなど10名ほどもいる。たった4分間の生中継にこのスタッフ数と云うのはさすがにNHKだなぁ〜。
駐車場には中継車が停まっている。
札幌から、応援にプロマジシャンのスペンサー・トリックスさんが駆け付けてくれた。彼は、当マジック・ミュージアムのアンバサダー(大使)になってくれていて、事あるごとに手助けしてくれる。
当初のディレクターの注文は、私とリポーターとの絡みのマジックを交えながらの中継という設定であったのだが、その場合は、マジック上では問題が多くなってしまう。
私が説明をしながら、私がマジックを演じるとなると、始めたマジックを最後まで完結させないと、次の場面に移行出来くなるのである。道具を出したり、片付けたりの時間もモッタイナイ。
4分間の中で数種類のマジックを演じるとなると、誰か私以外の人間にマジックを演じてもらい、時間が来たら、たとえマジックの途中であっても、カメラを移動させるという方法を取らないと、テンポ良く4分間にマトメルことが難しいのである。1秒、2秒の時間との勝負なのだ。
最近のテレビは、この「テンポ良く」と云うのが重要な要素なのである。
ダラダラとした場面を見せると、視聴者もダレてしまうからだ。
どうせテレビに出演するならば、格好良く映りたいではないか!
市役所の若手職員で、去年の暮れから、マジックの指導を始めた2人にも役所の終業後に駆け付けてもらって出演してもらった。
彼らのお陰で、とてもテンポ良く場面転換が出来たと思う。
唯一、心配していたのは、北朝鮮関係の臨時ニュースが入って、中継が中止になることであったが、それもなくて無事に放送された。
私は、マジシャンよりもディレクターの仕事に向いているかも・・・。
■2017-04-12-Wednesday 全国ニュース
またまた帯広の事が全国ニュースになった。
10日の午前8時40分頃に、帯広市東2条南10丁目の帯広信用金庫東支店の大型看板が強風で落下したと云うニュースである。
この看板は、1973年に設置されたもので高さ10メートル、直径50センチの鉄製の円柱の上に溶接されており、看板本体の大きさは高さ7メートル、縦横2メートルの縦長の箱型である。重さは2トン以上だと云う。
落下当時は15・3メートルの瞬間最大風速であったと云う。
道路に落下した写真を見たら、交差点の横断歩道上に看板が横たわっているから、人に当たらなくて幸いであった。もしも信号待ちしている人が居たら、確実に重症か死んでいただろう。
妻の元の実家からは10メートルほどしか離れておらず。妻も頻繁に訪れている店舗である。
近くの幼稚園、小学校や中学校の通学路にもなっているが、生徒達は既に登校した後の事故であったから良かった。
もしも、落下したのが1時間ほど前であったら、生徒等に被害があったかもしれないし、逆に後20分後の支店が開店した後であったら、お客さんに被害があったかもしれない。
ちょうど人の居ない時間帯であったのが幸いしたが、これは、奇跡的なことである。
北海道は雪が積もると、そこが凍るから、鉄は錆び易い。この看板は、頭でっかちで、バランスが悪いから風の影響を受けやすいのであろう。
人に被害が及ばなくて幸いであったが、我が社も看板の点検をしなければ。
■2017-04-13-Thursday テレビ取材
11日のNHKの生中継が影響したのだろうか?
フジテレビ系列のUHB局から「マジック・ミュージアム」を取材したいとの依頼が入った。
13・14日の2日間で撮影を行いたいと云う。急な話であるが、今月の29日のオープンに向けて、全道放送の番組で紹介してもらえるのは有難いことである。
自らテレビでCMを流そうと思えば、おそらく1分間で何万円と云う単位の費用が掛るであろう。
それを先方から取材させて欲しいと云うのだから断る理由はない。
陳列作業は遅れるが、それを補って余りあるメリットがあるであろうから、もちろん喜んでOKをした。
妻は、「ちょっとテレビに出過ぎなんじゃぁないの?」と訝るが・・・。
もうここまで来たら、とことんやるだけである。
午前中は、パンフレットとポスターの校正作業と1階のイリュージョンコーナーの展示の改良作業を行った。
午前中に、さる作曲家さんからホラー系の展示物が届けられた。
急遽、これらを1階の展示に使用しようと思い付いたのである。
1階の展示は、イリュージョン(大掛かりなマジック道具)がメインである。人間が空中に浮いたり、身体が半分に切れたり、身体が横にズレたり、人の入ったバスケットに剣を刺したりなどの大道具を展示している。
マネキン人形を使って、さも、実演しているかのように見えるように展示の工夫をしてあるのだが、通り掛った人達が皆「気持ち悪い〜」と声に出して通って行くのだ。
どうせ気持ち悪いなら、おばけ屋敷的な演出を一部分に施して、オドロオドロシイ雰囲気を出してみようかと考えたのである。
やってみると、我ながら気持ち悪くなってきた・・・。
果たして、吉となるか凶となるか。
29日のオープンまでは様子を見ながら、もっとおぞましくしてやろうかな〜。
■2017-04-14-Friday テレビ取材2
昨日に引き続き今日もテレビの撮影だ。
今回の取材は、フジテレビ系列で北海道では北海道文化放送UHB局が月〜金曜日の15:50〜19:00まで放送している情報番組の「みんなのテレビ」と云う番組である。
担当ディレクターは、以前に私が仕掛けた「馬鹿もん(うまかもん)」と云う「馬肉と鹿肉を使った料理」の時に取材をしてくれた人である。
私が「北の屋台」の仕掛人であると云うことも知っていて、マジック・ミュージアムの設置は市街地活性化策の一環であると云うアプローチの仕方をしたいと云うのだ。
これまでの、「開運!なんでも鑑定団極上お宝サロン(BSジャパン)」や「今日ドキ!(HBC)」や「ほっとニュース北海道(NHK)」とは、また別の切り口で紹介してくれそうである。
まずは、会社で私が仕事をしている場面の撮影であるが、私の机の上は、ゴチャゴチャとモノで溢れていて、とてもとても他人様に見せられる様な机ではない。
そこで、妻が仕事をしているのに、その机と椅子とPCとを借りて、私がさも仕事をしているかの様に撮影をしたら、仕事中に移動させられた妻が「仕事なんかしてないくせに・・・」とブツブツ言う。
次は、昨日、撮影をしなかった1階のイリュージョンを飾ってある場所を撮影し、次は、ビルの外に出て、帯広の平原通商店街や北の屋台の前を歩きながら、私の「街づくり」に関する話を収録したいと云う。
今日は、天気が良くて温かいから楽である。昨日の寒い強風の中での撮影でなくて助かった。
一通り撮影したら、次は、イリュージョンを演技している場面を撮影したいと云う。
イリュージョンは、テーブルマジックなどと違って、私一人では出来ない。
空中に浮いてくれたり、身体を半分にしたりする若い女性の助手が必要になるのだ。
ディレクターが帯広の知人をあたって、何とか手伝ってくれる女性を見つけて来た。
学校が終わってから来るから16時過ぎになると云うので、一旦、撮影は休止。彼等撮影スタッフは、去年夏の台風の被害状況の撮影に向かうと云う。
その間に私は印刷屋さんとパンフレットやポスターなどの打ち合わせを済ませた。時間は有効に使わなければならない。
15:15に再び、撮影スタッフがビルに来て、3階の撮影などをする。16時過ぎにイリュージョンを手伝ってくれる若い女性が親子で登場。演目は人体浮遊である。マジックはまったくの素人だと云う。すぐに演技の指導とリハーサルを3回行って、本番の撮影をする。
まぁ、収録だから上手く編集してくれるだろう。
何とか、無事に撮影が終了したが・・・。
放送日は未定であるが、19日頃ではないかとのことである。
果たしてどんな番組になっているやら、楽しみである。
■2017-04-15-Saturday 出張
妻がやっている介護関係の仕事の
見本市が札幌で開催される。付き合って欲しいと云うので、私も同行することにした。
この見本市と云うのは、昔はよく行ったものである。かつては、北海道土産品の見本市と云うのが、札幌市と旭川市で開催されていて、仕入れの為に出掛けたものだった。
過去形で書いたのは、もう土産品の見本市が消滅してから久しいからである。
1年に一度、土産品の総合卸商社HB社が、広い会場を借り切って開催していた。その地域一番店であるHB社の見本市と同じ時期にぶつけて、他の商社も開催するのである。
HB社は旅費や日当や食事代等を払ってくれたし、他の商社も旅費までは出さないが日当や食事代などは払ってくれたものだった。
数社の見本市を巡ると、逆にお財布のお金が増えた時代でもあったのだ。札幌の見本市には列車で行ったが、旭川での見本市は鉄路の乗り継ぎの不便さもあったので、自家用車にスキーを積んで出掛けたものだった。古き良き時代だったと云うべきか・・・。
全道的にみやげ品が、お菓子全盛になると、重たくて嵩張る木彫り熊などは、まったく売れなくなった。
木彫の零細工場が次々と廃業し、職人も減り、みやげ品店も激減した。もはや土産品店は阿寒などの温泉地や観光地にしか、なくなったといっても良いほどである。
北海道で、最も古い土産品店としての「坂本勝玉堂」は一応、廃業はせずに残してあるが、開店休業状態である。
みやげ品に代わって、妻が始めた介護部門の見本市に行くというのも、時代の変化と云うものかと、変な感傷を覚えるが、私は札幌で別行動を取ったのであった。
■2017-04-16-Sunday 札幌の
妻は見本市に・・・、
妻は新札幌駅で降車して見本市に行く。私はそのまま札幌駅まで乗って行って別行動である。妻の仕事が終わるまで、マジック関係の事をやるつもりだ。
札幌の中心街のマンションの4階に「マジック・メビウス」と云う、マジック道具を販売しているショップがあるが、代表の沢村芳陳さんとは、もう35年以上の付き合いである。
彼が、このショップを開店する前は、札幌そごうデパートのおもちゃ売り場でマジックショップのディーラー(実演販売員)をやっていた。その時から顔馴染みであったが、その後、彼が、プロマジシャンになった坂本一魔さんの助手をやっていて、2人で帯広に来た時に再会したのだ。
坂本一魔さんは、私と同姓と云うことでも親しいが、これまた昔からの付き合いがあるマジシャンなのだ。
坂本一魔さんは、本名が和夫さんと云って、私とは一字違いの名前である。
私が高校生の時に、坂本さんが札幌の丸井今井のおもちゃ売り場のトリックスのマジックショップのディーラーで赴任した時に、私が客として出入りして親しくなり、その後、坂本さんが上京してプロマジシャンを目指した時には、私が既にジミー忍師のところに出入りしていたので、ジミー師を紹介して欲しいと頼まれたこともあったのだった。
その坂本一魔さんがプロマジシャンになり、その助手をやっていたのが、沢村さんと云うことで、不思議なつながりがあったのである。
マジックの世界は、狭い世界であるから、皆が顔見知りということもあるが、今後も、同じ北海道のマジシャンとして、情報交換をしていきたいと思っている。
今回の札幌行きには、もうひとつの目的があった。
それは、帯広に、我々の世代の人間が楽しめるような場所を作りたいということである。
飲食をするだけではなく。踊ったり、演奏を聞いたりなどが出来る場所である。
かつて、我々が若い頃には、ディスコが流行った。そんな、場所が帯広にもあったらなぁ〜と妻が言う。
私は、残念ながら若い頃はマジック一筋であったので、ディスコには足を踏み入れたことがないのだ。
昔、札幌で流行った「ムー」とか云うディスコが、永らく閉まっていたが、最近、再開したから、そこを見学に行こうと云うのである。女性一人では行きにくいから付き合えと云うのだ。
岩石に見える様な素材で、石像を模した変わった壁面のディスコとして有名な店であったが、しばらく営業をしていなかった店である。
私も、この種の店に入るのは初めてなので興味があったが・・・。
夕食を軽めに食べてから19時に入店したら・・・。客が誰も居ない。
1時間ほど居たら、客は徐々に増えてはいくが、一向に催しがスタートする気配がしないのだ。店員に聞いたら、22時を過ぎないと満杯にならないのだと云う。そういうものかと思い待っていたが・・・。退屈してきた。とても後1時間以上、このままではいられない。
結局、店を出て居酒屋に行ってしまったのであった。
年寄りには、時間的にも体力的に合わないシステムのようである。
私が望んでいるのは、昔ながらのディスコなのである。
誰か、我が坂本ビルの地下で、50〜70歳台相手のディスコをやってみたいという人はいないだろうかなぁ〜。
■2017-04-17-Monday 変な夢
可笑しな夢を見た!
倉本聰の演劇が好きで、帯広公演の際にはほとんどの舞台を観ている。
また、3月23日に放送された「開運!なんでも鑑定団極上お宝サロン」で司会の石坂浩二と一緒に出演したこともあって、テレビ朝日系列のHTBで月〜金曜日の12:30〜20分間放送されている「やすらぎの郷」が気になって初回からずっと見ている。
かつてテレビ界に貢献した人だけが入れる無料の老人ホームの話で、主演の石坂浩二の役は、倉本聰本人をモデルにした脚本家と云う設定であろうと思われる。
そうそうたるキャストの出演陣であるが、先週金曜日の14日の放送では、八千草薫が、もらった絵を石坂浩二に見てもらう場面で「鑑定団」と云う言葉が出てきたので思わず笑ってしまった。
このドラマは実生活との境界線が曖昧で、かつて実生活で、石坂浩二と夫婦であった浅丘ルリ子や、恋人と噂になったことがある加賀まりこなども出演しており、始まる前から何かと話題になっていたドラマである。
ドラマと云うものは、見始めると続けて見たくなるもので、いつも昼食を早目に切り上げて会社に戻っては、毎日テレビを見ているのだ。
主題歌を歌う中島みゆきは高校の先輩でもあるし、何かと縁らしきものを感じる。この歌も耳に残る名曲である。
昨晩見た夢の中では、この老人ホームに元手品師役で私が出演していて、石坂浩二らにマジックを披露するのだが、ほんの少し前に実際に石坂浩二と収録で一緒であったから、何だか妙に情景がリアルなんである。
私はまだ老人ホームに入る年齢ではないのになぁ〜と思いながら役をこなしている自分が可笑しかった。
夜中の3時に目が覚めて、トイレに起きたら、その後で、中島みゆきの歌声が頭の中から離れなくなってしまい、眠れなくなった。
妙にリアルな夢なんかみるからかもなぁ〜。
■2017-04-18-Tuesday 緊急告知!
明日19日の18時〜UHBテレビ局の「みんなのテレビ」
で「マジック・ミュージアム特集」が放送されます。
UHB北海道文化放送(8ch)はフジテレビ系列で「みんなのテレビ」は月曜〜金曜の毎日15:50〜19:00まで放送している番組です。
■2017-04-19-Wednesday 変更告知
昨日の緊急告知で19日の放送と書いたが、
来週木曜日の27日に変更になったとテレビ局から連絡が入った。
北海道文化放送UHB(8ch)4月27日(木)「みんなのテレビ」18:00過ぎの放送です。
■2017-04-20-Thursday 全国ニュース
いやはや何とも・・・、
帯広の名前を、今年、やたらと全国ニュースで目にする。
ついこの前は、信金の看板落下でニュースになったばかりであるが、今度は雪である。
18日の朝、カーテンを開けたら、庭にうっすらと雪が積もっていた。
4月の中旬過ぎであるから、すぐに雨に変わって融けるだろうと思っていたら、段々と大粒の雪になり、風も強くなってきて、大嵐の様相になってきた。
私の自動車は先週の金曜日14日に、夏タイヤに交換してしまっているから乗ることが出来ない。
道路は見る間に真っ白である。
中心街の商店街のロードヒーティングもすでに停止しているから、歩道にも雪が積もっていく。人力で除雪しなければならないのだが、もう除雪具は物置にしまってしまった。
つい先日は気温が20℃を超えて7月の気温だなんて言っていたのに、今日は雪になるくらいだから、かなり寒い。
日毎の気温差が10〜20℃もあっては、身体の調節機能がついていけないようだ。
鼻水と咳が出始めた。こりゃ〜風邪をひいたかもしれないなぁ〜。
夕方になって雪も止んだが、ニュースによると帯広市内は9㎝の降雪量であったと云う。
私の感覚では15㎝は降ったんじゃぁないかと思う。重たい雪だったから、降ると雪自身の重みで、ギュッと詰まったんじゃないだろうか?
終業後に自宅に戻ると、車庫の前やら、玄関先まで積雪がある。除雪具を出して除雪を始めたが、重たいのなんの・・・。
どうせ、すぐに融けるからと、歩く幅だけやって止めた。
帯広は、例年、連休前にドカ雪が降るのが常である。今回はまだ10㎝程度で済んだから良かったが・・・。
季節外れの雪に振り回された一日であった。
今度の全国ニュースは、ぜひ「マジック・ミュージアムのオープン」であって欲しい。
■2017-04-21-Friday NHK
NHKのBSプレミアム放送で
19日の夜20:00〜22:00までマジックの1時間番組が2本連続で放送された。
1本目は最先端の映像を使った若い20歳代のマジシャンHARAと、お笑い系の50歳代のマジシャンブラボー中谷の紹介と、この2人のコラボレーションの模様の番組。
もう1本は、アメリカのロサンゼルスにあるマジックの殿堂「マジックキャッスル」への出演を目論む若いマジシャンらの特集である。
22日の土曜日には同じくNHKBSプレミアムで19:30〜20:00までマジックの歴史を紹介する番組が、その後20:00〜23:00まで3時間連続で「マジック・キャッスル」に出演するマジシャン10名の演技を紹介する番組があるという・
かなり以前(昭和50年代)には、NHKにマジックの好きなプロデューサーがいて、大晦日の紅白歌合戦の直前にマジックの番組が放送されたり、「世界のマジックショー」という番組が放送されていて、世界のマジックの祭典であるFISM大会の模様などが紹介されていたものだが・・・。
このプロデューサーが辞めてからは、パタッとマジック番組が減ってしまったのだった。
それが、ここに来て、BSではあるが急に1週間の間に5時間30分ものマジック番組を放送するというのだから、NHKはいったいどうしたというのだろうか?
また、マジック大好きプロデューサーが力を持ってきたのだろうか?
いずれにしろ、マジックの番組が増えることは大歓迎である。
■2017-04-22-Saturday マジック番組
昨日のブログに書いたNHKのマジック番組を見た。
NHKの良いところはCMが無いところなのであるが、でも、さすがに3時間半連続と云うのは・・・。
最近、前立腺の具合が悪いので、ちょっときつかったなぁ〜。
NHKのBSプレミアムで19:30〜20:00までは、マジックの歴史についての番組で、これはこれでなかなか面白かった。
4月29日にオープンさせる「マジック・ミュージアム」の展示物の中には歴史的に重要なモノがかなりあるが、一般の人にはまるでチンプンカンプンであったであろう。
だが、今回の放送で、近代奇術の父と云われるロベール・ウーダンや日本近代奇術の父と云われる松旭斎天一など、一般にはあまり知られていないマジシャンも紹介されたから、これはマジック・ミュージアムにとっては実に有難い番組であったといえる。
マジックの演技を見せる番組ばかりではなく、もっと、こう云ったマジシャンの事績紹介や、その地位を上げるような番組があっても良いと感じたのである。たった30分間ではあったが嬉しい内容であった。
20:00〜23:00までのマジック・キャッスルの紹介も、マジシャンの聖地、憧れの場所を、これだけ詳しく紹介してくれたから、演技の面白さもさることながら、施設紹介が嬉しかった。
私も数年前に訪れているが、ここのライブラリーには入れてもらえなかったから、今回、最後の方で内部を映してくれたのは大感激であった。
番組が終了した途端に、とある先輩から電話が入って「おい、坂本!NHKのマジック番組見ていたか?あの中で体が上半身半分になったのは、いったいどうやってやるんだ?教えろ!」と云う。
こう云う質問は正直困るのである。
マジシャンにタネ明かしはご法度なのだから・・・。
こう云うことは聞かないで、純粋に不思議さを楽しめば良いのに・・・。
■2017-04-23-Sunday ミュージアム整備
今月29日に迫ったミュージアムのオープンであるが、
泣き言を云うつもりはないのだが・・・。
全国各地から寄贈品など、モノが増えて増えて、整理するより増える量の方が多いものだから、整備がまるで捗らない。
3階の展示スペースだけではもう狭くなってしまって、どうにもモノの収まりがつかなくなってしまった。どこか他に使える場所はないかと探したところ・・・。
1〜6階の各階段の横にある小さなショーケースに「十勝の画家」と題して、十勝出身の画家の作品を展示していたスペースがある。
ここに目を付けたのである。
1〜3階までの3ヶ所をマジック・ミュージアムの展示スペースに変えることにしたのである。
以前は、1〜5階のこの場所にモニターテレビを5台置いて、6階の事務所から映像を流していた。
その後は、ガラス棚を作って商品を飾るショーケースにしていた。
更にその後は、絵画を飾る場所に改造してあったのである。
その1〜3階の3ヶ所にガラスの棚を戻して、そこにマジックグッズを展示しようと考えたのである。すぐに馴染みの大工さんを呼んで作業をしてもらった。
頼めばすぐに対応してくれるから、とても助かる。
これで、ハイケース1台分くらいの展示スペースが新たに確保出来たことになる。さっそく3階のミュージアムからグッズを移動してきて展示作業を始めたのであった。
だが、展示スペースはまだまだ足りない。
やっぱり、来年からは、季節毎に展示内容を換えていく必要があるかもしれないなぁ〜。
■2017-04-24-Monday 取材
29日のマジック・ミュージアムのオープンに際して
メディアの取材申し込みが多くきていて嬉しい。
やはり、「日本唯一」の施設と云う冠が効果を発揮しているようだ。
29日はゴールデンウィーク(GW)の始まりの日でもあるから、各地のGW特集の話題に上手く乗っているようである。
十勝は、GW中はちょうど観光の端境期に当たっていて、スキーは終わり、ゴルフは始まってはいるが、まだまだ芝の状態が万全ではない。ガーデンの花にもまだ早いし、桜も今年の天候状態だと、GW過ぎに満開になりそうな気配である。
そんな中で、街中で時間を潰せる場所として、ばんえい競馬とマジック・ミュージアムは共に日本唯一を謳えるのであるから、これを上手くリンクさせる工夫があっても良いだろうなぁ〜。
今日は、十勝毎日新聞社の記者がカメラマンを伴って取材に訪れた。
GW期間中の十勝の観光施設の情報を、釧路地方と交換する記事にマジック・ミュージアムを使いたいと言う。
こんな有難い話はない。願ったり叶ったりである。
もちろんOKして取材してもらった。
ちょうど、昨日から1階のイリュージョンコーナーにも、ターンテーブルなどを設置したから、動きのある展示になっている。
イリュージョンは、人を切断する道具とか、人間を空中に浮かせる道具などであるから、これを実際の演技をやっている風にマネキンを使って展示すると、なんとなく「おばけ屋敷」みたいなオドロオドロシイ怪しげな雰囲気が醸し出される様になった。
通る人達が、皆「ウワッ、何これ!」と云って一瞬驚くようだが、その後で、スマホのカメラで撮影していくから、宣伝効果はあるようだ。
何だか、坂本ビル全体が「マジック・ミュージアム化」していくような感じである。
パンフレットも出来てきたから、近所のホテルや店舗に置いてもらえるように依頼して歩かなくちゃならないなぁ〜。
■2017-04-25-Tuesday 来訪
マジック・ミュージアムに
NHK札幌放送局の古谷敏郎アナウンサーが訪れてくれた。
去年、札幌放送局に赴任したアナウンサーであるが、趣味がマジックで、もう40年以上も続けているという同好の士である。
今回の訪問には偶然が重なっている。
NHK北海道が月〜金曜日の18:10〜19:00まで全道版で放送している「ほっとニュース北海道」と云う番組があるが、4月11日にNHK帯広放送局がマジック・ミュージアムからの生中継をしてくれたのである。
当然ながら、この生中継は、いきなりその生中継日に来て、いきなり撮影に入るわけではない。事前に何度かスタッフとの打ち合わせがあるのだ。まずは3月中旬に取材を受け、その後も何度かスタッフがミュージアムを訪れている。
生中継が近づいた4月8日土曜日の朝にNHKの「おはよう北海道土曜プラス」と云う番組を自宅で見ていたら、この放送日からこの番組の担当になる古谷敏郎アナウンサーの紹介VTRが流れた。
すると、この古谷アナウンサーの趣味がマジックで、昨年の札幌放送局赴任以来、北海道の各地でマジックの慰問をしていると、新十津川町での施設訪問の様子や、札幌のメビウスと云う、私も良く行くマジックショップでの店主の沢村芳陳さんらとの会話している様子なども映ったので、とても気になっていたのだった。
11日の撮影終了後に、そんな話をNHKのスタッフとしていたら、その古谷アナウンサーが再来週には帯広放送局に来るのだと言う。
ぜひ、マジック・ミュージアムを見てもらいたいと伝えて欲しいとお願いしたところ、25日に訪ねてくれたのである。
年齢は私よりも7歳下だが、この年齢差ならほぼ活動期間が一致するから、共通の話題には事欠かないだろうなぁと思っていた。
NHKでは長らく「伝統芸能」に携わっていたというから、さすが、職業柄、芸能界には顔が広いようである。
マジックが大好きなアマチュアマジシャンとしても、共通の話題で大いに盛り上り、4時間近くも話続けたのであった。
マジックの話をしていると時間が経つのを忘れてしまう。楽しい有意義なひとときであった。
■2017-04-26-Wednesday 缶バッチ
マジック・ミュージアムのミュージアムグッズを
作ろうと考えて、缶バッチ製造マシンを去年10月にネットオークションで購入したのだが・・・。
この販売者が何とも頼りない人で・・・、
アメリカから取り寄せるので3週間ほど時間が掛かると言うから待っていたのだが2ヶ月待っても届かない。催促のメールを入れたら、もう1ヶ月待って欲しいとのこと。
3ヶ月待ってマシンは今年1月に届いたのだが・・・。
中身を開けたら、購入時に一緒に付いているはずの、サークルカッターと50㎜の缶バッチのパーツ500個分が入っていないのである。
マシンだけあっても缶バッチを作ることが出来ないのである。
またまた催促のメールを入れたら、すぐに段ボール箱が届けられたが、中身は55㎜用のパーツ500個である。マシンの金具とは、サイズが合わないので、大きさが違うとメールを入れた。
すると、アメリカから取り寄せるので4月15日まで待って欲しいとの連絡が入る。
4月20日が過ぎても届かないので、再度、催促のメールを入れたら、月末までには・・・との返事であるが、今日現在まだ未着である。
しびれを切らして、別の業者から、サークルカッターと100個分の50㎜のパーツを購入したのであった。
それが昨日、届いた。
マシンには説明書が付いていないので、ネットで検索しながら、何とかかんとか製造方法も分かったので、早速、缶バッチを作ってみたが・・・。
師匠の故ジミー忍師の写真が大量にあるので、それをサークルカッターで丸く切って製作してみた。
写真だと紙が固くて、厚くて上手く作れないのだ。バッチに収まり切らずに端がバッチからはみ出てしまう。
写真をコピーして薄くしてみたら、上手く収まった。
何事も経験であるなぁ〜。
さて、どんなバッチを作ろうかしら、暇な時に内職をしよう。
■2017-04-27-Thursday テレビ放映
北海道文化放送(UHB)(8ch)の「みんなのテレビ」
と云う月〜金曜日の15:50〜19:00に放送している番組の取材を4月13・14日の2日間に亘って受けたが、27日の18:18から放送された。
取材したディレクターから、「尺(しゃく)(放送時間)が短くなって申し訳ない」との連絡をもらったが・・・。
たしかに、2日間に亘っての取材であるから、放送時間は7分間くらいに編集するのかなぁ〜と思っていたのだが、実際の放送時間は5分間ほどであった。
取材を担当するスタッフと、放送を担当するスタッフとは異なるから、最終的には放送スタッフの意向で決まることになる。
放送日に他に重要なニュースがあったら、放送されないことだってあるわけだから、放送してもらえるだけで有難い。
今回、取材してくれたディレクターは、2009年に私が仕掛けた馬肉と鹿肉の普及を促す活動の「馬鹿もん(うまかもん)」の時に取材してくれた人で、その時のインタヴューで、私が「北の屋台」の仕掛け人であり、「街づくり」に励んでいたことを知っている人だったので、今回は街づくりの視点からマジック・ミュージアムにアプローチする演出手法を考えたようだ。
先にテレビ放送された「なんでも鑑定団」や「NHKニュース」とは、また違った観点であるから、これはこれで、また面白い。
残念だったのは、私が力を入れて説明した、18〜19世紀のマジシャンの話が、マニアック過ぎて一般人には理解不能と云うことで、丸々カットされてしまったことだ。
ウ〜ン、マニアとしての観点で説明するには、先週土曜日のNHKBSのマジックの歴史みたいな番組でなければ難しいのだろうなぁ〜。
それでも、29日のオープンを控えて、良い宣伝になったと思う。感謝!
■2017-04-28-Friday オープン前日
明日29日にマジック・ミュージアムのオープンを控えて
最後の追い込みである。
以前に額縁屋さんに依頼してあった川上澄生の「とらんぷ絵の直筆本」・「昭和49年版500部限定のとらんぷ覆刻版」・「安価版のとらんぷ」の3点の額装とポスター類の額装2点が、オープン前日の午前中ギリギリに完成して届けられたのである。
展示物としては見栄えがするし、目玉になると思っているから、何としても展示したいのだが、何せ、飾るスペースにゆとりがまるでないのだ。
高額なモノだし、裸では展示したくないから、ガラス張りのショーケースの中に入れたいのだが、そこにはすでに壁一面に額が飾ってあるのだ。
この入れ替え作業はかなり大変な作業である。
午前中に作業をやっていたら、とかち帯広空港にまこママ(師匠の故ジミー忍夫人)を迎えに行く時間が来てしまった。
まこママはこの連休中のオープンに合わせて手伝いに、東京から駆け付けてくれるのである。
だが、迎えに行って、また戻って来たら、往復で90分が掛ってしまう。今日のこの時点での90分間はかなり厳しい時間である。
事情を説明したバスで来てもらうことにした。
15:00にまこママが到着。早速、作業を手伝ってもらいながら何とかかんとか18:30に展示作業を済ませたのであった。
疲れた〜!
さぁ〜明日からオープンである。頑張ろう!
■2017-04-29-Saturday 初日
29日10:00に開場した。
時間前から待っていてくれる人が居たのには驚いた。嬉しい〜!
続々と観客が入って来てくれる。
開場と同時に札幌テレビ(STV)が取材に入る。月〜金曜日の15:48〜19:00まで毎日放送している「どさんこワイド179」と云う番組の取材である。これまた嬉しいことだ。
テレビ局も北海道で放送している局のほとんどが取り上げてくれている。これがすべて無料なのだから、宣伝費に換算したら、一体いくらくらいになるのだろうか?ありがたいことである。
北海道新聞社も取材に入ってくれた。
去年の11月に、マジック道具の中では「イリュージョン」と云う分野の大掛かりな舞台マジックの道具を寄贈してくださった砂川市の吉野さん、高橋さんの家族が訪れてくれた。
「捨てるしかないと思っていた夫の思い出のマジック道具を、こうして展示して、活用してくれたのは嬉しい。きっと夫もあの世で喜んでいることと思います」とこれまた嬉しいことを言って下さる。
寄贈する方も、された当方も嬉しいのだから、こんな素敵なことはないだろう。マジック・ミュージアムを造って良かったなぁ〜と感じられる瞬間である。
皆さんから、マジックの実演が見たいとの要望が出たので、気分が良くなっていることもあって、マジックを披露したら、これも喜んでくれた。
まさに、マジックは、見せて良し、集めて良しの趣味である。
さぁ、果たして2日目はどんな展開になるのやら・・・。
楽しい毎日である。
■2017-04-30-Sunday 馴染みの・・・
まこママ(故ジミー忍師夫人)が帯広に来たら、
いつも食べに行く店の女将さんが27日に亡くなった。
まこママは肉がまったく食べられないから、ジンギスカンや焼肉などの店には連れて行けないので、いつも居酒屋に行くことになる。
魚介類はOKなのだ。しかし、ものすごく小食で、刺身も3切れほども食べたら、もうそれでお終い。後はず〜っとお酒ばかりを飲んでいる。
間食も一切しないし、一体何で栄養補給をしているのかよく分からない人なのである。
ただし、舌は肥えているから、少量でも美味しい店でなければならない。私は食べ物の好き嫌いが激しくて、生モノは苦手だ。刺身もあまり好きではない。二人で食べに行って、刺身を注文しても食べ切れないのである。
だから、融通の利く馴染みの店に行くことになる。
そんな店の一軒が「りょうま」であった。
会社のすぐ近くでもあるし、店主のコンテツさんは青年会議所の先輩で細かい要望に応えてくれるので助かるのである。
まこママが28日に帯広入りしたから、すぐに連れて行こうと思ったのだが・・・。
お通夜が30日におこなわれたので参列してきたが、女将さんの享年は64歳。まだまだ若過ぎる。
父が亡くなった年齢も64歳であったが、25年前の64歳はもっと老けていたように感じるなぁ。
ご冥福をお祈りする。合掌。